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2014年1月27日月曜日

Josh Kalis Interview by JENKEM


JENLEMに掲載されているJosh Kalisのインタビューです。

今回も熱いっす。美学があるって大事だなと思います。

元記事:
http://www.jenkemmag.com/home/2014/01/06/the-josh-kalis-interview/
JENKEM:
http://www.jenkemmag.com/

photo courtesy of DC

ジョシュ・ケイリスと、俺が今までインタビューしてきた他のスケーターたちが違うところは、ジョシュは実際に(スケートのことを)気にかけているところだ。自身のキャリアやスポンサーについてだけではなく、彼はスケートボーディングとそのカルチャーについてのより大きな視点を持っている。カリフォルニアあたりのエリートだけが滑れるプライベートパークでしかスケートしないような他のプロスケーターと違って、ジョシュはJKwonプラザに毎週日曜日にやってきて、誰とでも、みんなとスケートしている。彼をインタビューするのは、その辺のスポットにいるスケートが大好きな奴と話をしているのに近い。ジョークを飛ばしあったり、いろいろな噂話やスケート話に夢中になったり。もしスケートにポリティカルなシステムがあったとして、君や俺みたいなやつが誰かに投票して、スケートボーディングの世界で俺たちの声を代表してもらうとしたら、俺はジョシュに一票入れるだろう。


2年かそこらで入れ替わるプロスケーターの世界で、君は15年以上ものキャリアを保ち、トレンドや景気の上下に左右されずに生き残っているよね。どうやったらそんなに長い間プロスケーターでいられるの?

俺はただ好きなだけだよ。スケートするのが大好きなんだ。俺が唯一スケートやプロスケーターの世界に関わりたくないなと思う時ってのは、それが退屈で、JKwonやEMB、Love Parkみたいなスポットも無く、カルチャーが無くなってるような時だけだよ。もし自分がスケートカルチャーに属せなくなったら、それは俺がもう関心を持てなくなったってことで、最悪な時さ。前からずっと言ってきてることだけど、一度スケートで金をもらったら、好き嫌いに関わらず、その瞬間にスケートは仕事になる。俺はスケートを自分のキャリアにすることを選んだ。そこに対しては真摯でいないといけない。俺は自分ができる限りのベストを、できる限り長い間やらなくちゃならないんだ。スケートは常に自由や自己表現、楽しさ、ルールに縛られないことなんかを表すものだけど、金を受け取るようになったら、そこには責任が生まれるんだ。たとえ金をもらっていても、好き勝手にやってていいんだって思ってる奴らもいるけどね。でも現実としては、たとえば法廷で人々を代表して、それでお金をもらってるようなことと、なんら変わらないんだよ。わかる?俺はそういう風に考えてるよ。

スケート業界に入りたがっている友達たちにはいつも言うんだけど、もしその扉が開いたなら、自分でプッシュして入っていかなくちゃならない。だって誰も君を引き入れてなんてくれないんだからね。毎日俺は見てるよ。キッズたちはフローになったり、月に何百ドルとかお金をもらい始めたりしても、何もしないんだ。ただ待つだけ。フォトグラファーやフィルマーを待って待って、待ち続ける。そして気づいたら7年とか経ってて、まだフローのままだ。自分でプッシュし続けないとダメなんだよ。俺は今37歳で、プロボード、プロシューズ、プロウィールを出して、すべてやり尽くしたように思えるけど、実際はまだ扉は開き続けてる。俺はリタイアなんてできないよ。まだまだプッシュするものがあるし、使うべきリソースや、手助けするべき人たちがいる。俺には前に進む以外に道はないんだ。

photo: mike blabac

君は今はDGKのライダーだけど、今まで自分のボードブランドを始めようとか思ったことってある?

わかんない。一度も自分のボードブランドを持ったことがないから間違ってるかもしれないけど、今は(ボードブランドにとっては)かなり大変な時期なんじゃないかな。そんなに儲かるとは思えないんだ。eBayでボード100枚が10ドルで落とせたりするんだぜ?俺が見る限り、板とかのハードグッズで金を稼ぐのは相当大変だよ。考えても見てよ、俺がスケートを始めた1987年とか88年のころ、板の値段は50ドルだった。今も板の値段は50ドルだけど、他のすべての費用が上がってる。でもだからと言って、1週間くらいしか板がもたないのに、どうやって(板の値段を上げて)キッズたちから金をもっと取れっていうんだ?

だから会社はTシャツやスウェット、パンツとかのソフトグッズを売ってお金を稼いでるんだよね。

そうだね。でもそこでも軋轢があるんだけど、もしスケーターが別でアパレルブランドと契約してたら、そのスケーターはスケートのハードグッズブランドの服は着ちゃいけなかったりするんだ。かなり謎なことが起こってる。だからコンテストとかで上位に入るようなスケーターは、(違うブランドの)ロゴがふたつ付いてる服を着てたりするんだよ。あるスニーカーの会社なんか、契約で板にそのスニーカーブランドのステッカーを貼らなくちゃいけなかったりするんだけど、それやっちゃうと板のグラフィックが見えなくなるから、今度はボードブランドが困ることになる。わかんないけど、最近はすごく変な、情け容赦ない状況だよ。

全体として、ここ2年くらいでプロボードのセールスって世界的に落ちてきてると思う?

そうだと思うよ。間違いなく。2000年は月に6000本くらい俺の板が売れてたのに、2004年までには1000本にまで減ってたからね。これってプロスケーターの名前が通用しなくなったとか、そういうことじゃなくて、単純にプロボードってのが以前のようには売れなくなったんだよ。今はショップボード、ブランクボード、eBayボードとか色々あるからね。ショップのオーナーにとっても変な感じだよ。だって俺はたくさんのショップとも友達だからさ、ショップに行ってキッズたちにプロボードを買うように説教することなんて、俺にはできないよ。そんなクソ野郎にはなれない。

でも将来プロになりたいっていうキッズに対しては、「もし今君がスケート業界をサポートするなら、君がプロになる頃になっても業界は残っているだろう。でももし今サポートしなければ、君がプロになる年頃には業界はなくなってるよ」って言うよ。(ロブ)デューデックは10年前に、将来プロスケーターって存在はいなくなるだろうって話してた。10人くらいのプロが、すべてを支配してる大企業の傘下ブランドのライダーとして存在しているだけだろうってね。彼の考えでは、10人くらいのメジャーなプロが大金を稼いで、残りの奴らはただ楽しみのために滑ってるか、僅かな金を稼いでるくらいだろうってことだった。俺はそれを聞いて、そんなことは起こらないよって思ってる半面、たったここ5年での大きな変化ってのも見てきてるからね・・・

scan courtesy of chromeball

まだ君がスケートでお金を稼ぐようになる前、君はMortal Kombat(2D格闘ゲーム)で賭けゲームをやってたって言ってたけど、どのくらいのお金を賭けてたの?他に毎日の生活を支えるためにやってた事についても教えて。

1ゲームにつき10ドルから40ドル賭けてたね。だいたいいつもセブンイレブンでプレイして、大きなゲームのときはモールに行ってた。負けた奴が金を払いたくないからって、俺に銃を向けてきたなんてこともあったよ。



あと、セブンイレブンは午後の2時に、あの一日中ぐるぐる回ってるホットドッグを交換するから、その時間に行ってたね。ホットドッグを新しいのと交換して古いのを捨てるから、その捨てるやつをもらってたんだ。他にはCountry Fried Chickenっていうチキン食べ放題のスポットがレストランの裏にあってさ、誰かが食い終わったら、テーブルに皿がそのまま残るだろ?その皿を使ってフロントまで行って「ポテトが気に入らなかったから新しい皿に変えていいか?」って聞いてさ、新しい皿をゲットして食いまくってたよ。

でも色々やってた中でもベストのやつは、アントってやつがいてさ、今じゃ彼は親友だよ。そいつはフルタイムの仕事をしてたんだけど、俺らは毎週金曜日にそいつの給料を勝手に取りに行って、その金をアントに渡さなかったりしてたね。アントは今じゃファミリーだよ。俺らはもうみんな大人になったからさ、今じゃそういう馬鹿なこととかは笑い話さ。でもアントが俺たちと一緒につるみたがってたんだからさ、まぁそうなるよって話だよね。

別のインタビューで、君が初めてサンフランシスコに来たとき、EMBに行ったらローカルの奴らが超感じ悪かったって言ってたよね?君にはそういう風に見えて、そしてそうあるべきだとも言ってたね。どうしてそういうことって大事なことだと思うの?

正直にいうと、たぶん環境のせいだと思う。俺は他人から受け入れられるためには何かをしないといけない時代で育ったからね。今の時代はもうそういう必要はないけど。でも俺はそういう風に育って、それが俺の知ってることだった。キッズたちは何かをして、自分でリスペクトを勝ち取らないといけなかったんだ。でも今でもそういう考え方をしていたら、ちょっと嫌な奴になっちゃうけどね。俺は今でも、カルフォルニアのカールスバッドで、どこかに行くときに誘われなかったりすることもあり得るよ。俺がそういう嫌な奴になる可能性があるからね。(笑)(昔と今では)違う世界だよ。俺がEMBやLovePark、Pulaskiパークとかのスポットに行ったとき、俺は自分のやるべきことをやって、リスペクトを得る必要があった。じゃないと俺は板を盗まれて終わってたと思うよ。奴らにカツアゲされてた可能性もあったけど、やり方を間違えずに自分のために立ち上がっていれば、認められるっていう感じだったね。


AVEとDillがMikey(Taylor)をAlien Workshopから追い出したあとで、彼らまで出て行ってしまったね。ムチャクチャだなって思う?

正直思うね。実際わけわかんないよ。そもそもDillとAVEがエイリアンを抜けたってことが考えられない。俺は今でもエイリアンのことを愛してる。彼らとは長いこと一緒だったからね。Carter(Alien Workshop創始者)は俺にとって親父みたいなもんだし、デューデックは俺にとってメンターみたいなもんだよ。何があっても、俺はエイリアンのことが本当に好きなんだ。エイリアンが進んでいた方向も、どこに行こうとしていたのかも知ってる。俺がエイリアンを辞めたとき、DillとAVEは自分たちの友達をチームに入れ始めた。Kevin(Terpening)とかね。DillとAVEがMikey TaylorやデューデックのMeatyのグラフィックの板とかについて、どういう風に思っていたのかも知ってる。

でもさ、ハードグッズのカンパニーはマジで大変だってさっき言っただろ?よく考えてみればわかるけどさ、エイリアンがライダーたちに払ってる給料はものすごい額のはずだよ。エイリアンとハビタット(兄弟ブランド)は特にそうさ。でもソフトグッズの売り上げがいいってわけでもない。どこに行ってもエイリアンの服を着てる奴を見かける、なんてことないだろ?だから俺個人としては、Meatyボードとかそういうものに対してムカついたりとかはなかったよ。だってそういうのが売れまくれば、それでプロたちに給料を払えるんだからね。問題ないよ。

俺がAlien Workshopを辞めたのは、自分の発言権がなくなったからさ。AVEやDillとかあいつらは発言権を持ってたけど、俺は自分ひとりの世界だった。それが今じゃあいつらが辞めただって?発言権を持つために?俺からしたら「お前らマジかよ」って感じだよ。しかもGrant(Taylor)まで抜けたんだって?マジで最悪だし、悲しくなる。ロブ(デューデック)は俺の友達だし、こういうライダーがどんどん抜けてくってことが、どれほどカンパニーにとってダメージになるかも分かってる。俺は個人的に、Carterや他のみんなに同情するよ。
          
ほんと信じられないよ。Mikeyがやられたみたいに俺もAVEとDillに辞めさせられた、とは言わないけど、まあほぼ同じようなもんさ。俺は奴らから直接面と向かって辞めろとか言われたわけじゃないけどね。で、今は奴らも辞めちまった。やりきれないよ。TransworldのCinematographer Projectのエイリアンのパートを観たけど、超ヤバかったよ。時々観るんだけど、かっこよすぎて感情的になる。でも、俺がそこにハマらないってことも分かるんだ。それでも俺はAlien Workshopが好きだし、彼らには成功して欲しい。だからエイリアンが崩壊していくのを見るのはマジできついよ。Gilbert(Crockett)には残ってほしいな。あいつはマジでかっこいいよ。Jake(Johnson)も好きだし、(Tyler)Bledsoeもだね。Bledsoeは今はもう体の調子もいいと思う。

たぶん今はただ、そういう大変な時期なんだろうね。Alien Workshopはまたオーナーシップが一部変わったけど、それはいいことだと思う?(訳注:財政上の問題で、Alienは2008年にBurtonに身売りしたが、2012年に初期からのライダーであるRob Dyrdek がBurtonから買い戻した経緯がある)

正直に本当のことを話すけど、ロブは真剣にエイリアンをあるべき姿に保つために努力してたんだ。プロライダーたちにも発言権を与えて、みんなで正しい方向に進もうとしてた。でもロブはAlien Workshopをキープするために破産しそうになってたんだよ。これはみんなが知らないことだけどね。俺から見た印象だと、彼は自分のポケットマネーで全ての支払いをしていた。他のすべてのものから得ている収入よりも、エイリアンのために支払っているお金のほうが多かったんだ。相当きつかったみたいだよ。だからロブは何かしなくちゃならなかった。エイリアンを存続させるために何百万ドルって金を失ってた。ロブはそれを、元々のエイリアンのオーナーたちや、抱えているプロたち、俺たち全員のためにやってたんだ。単純に大変すぎたよ。今は、エイリアンのオーナーシップは別の会社と半々になってる。この別の新しい会社はチャドってやつが社長で、彼はジェイミー・トーマスの会社Black Box(Zero、Mystery、Fallen Footwearなど)を築き上げる手助けをした男だ。だから良くなっていくと思うよ。
kalis at jkwon plaza / photo: daisuke takahashi

エナジー・ドリンクの会社から契約のオファーが来てたって聞いたけど、どうして断ったの?かなりいい給料をもらえるはずだったと思うけど?

それはサインをすれば成立するってくらいまで話が行ってたわけじゃなくて、ちょっとそういう話があったってだけだよ。契約の話を続けるかどうかは、半分は俺次第、もう半分は向こう次第ってとこだった。でも俺はそういう会社と契約したくなかったんだ。あるサイン会の会場でさ、テーブルの上にエナジードリンクが所狭しと並べられてて、キッズたちがそれを手に取って飲んでるのを見たんだ。自分の娘がこういう飲み物を飲んでもいいと思うかって?絶対ダメだ。間違ってもない。入ってるカフェインとか、それが何なのかも分からないような色んなもんのことを考えてみろよ。自分の子供にあげられないようなものに、自分の名前は使わせられない。だから電話をかけ直さなかったし、向こうからもかかってこなかった。だから(契約しなかったのは)お互いにとって良かったと思うよ。でも確かにそういう契約のチャンスはあった。ただ俺はそれに乗っかりたくなかったんだ。

君みたいに長く健康なキャリアを持つために、これからのスケーターたちにアドバイスとかってある?

ほとんどの人が理解していないのは、トリックについてだね。単純にトリックだけじゃ、キャリアは長続きしないよ。パーソナリティ、ライフスタイル、カルチャー、そういうスケートカルチャーを生き、リスペクトしてるスケーターだけが長く続けることができる。そういうスケーターなら、何もクレイジーなトリックをやらなくても、板は売れるしシューズも売れる。なぜなら彼らはスケートボードに生きて、スケートボードを呼吸しているからなんだ。Gino(Ianuucci)とかがそうだね。何でもいいから、彼がやりたいことをやってビデオパートを作ってくれたら、それだけで最高さ。

若いキッズたちはそういうことに気づいてなくて、Nyjah(Huston)やShane O’Neillがどんだけ難しいトリックを更新してくれるかってことを見たがってる。別にNyjahやShaneのことを悪く言おうとしてるわけじゃないよ。ただ彼らはトリックに関してマジでヤバいから名前を出しただけさ。今から10年も経てば、今の若いヤバいプロたちの中で、どいつらがアイコン的存在になっているのかを知ることができるだろう。誰が40歳になってもまだプロでい続けているかをね。そういう奴らはきっと、個性やライフスタイルを持っていて、スケートカルチャーを生きている奴らさ。(Marc)Suciuとかね。Suciuのことも、Ishodのことも俺は個人的に知らないけど、この二人はずっとプロでい続けると思うよ。



もう一つの要素としては、一度にやりすぎるなってことだね。ほとんどの人はどういう風に、ビデオパートを残していけばいいかってことを理解していない。たった一つのビデオパートのためだけに、自分の全てを賭けて自殺行為をするなってこと。それから先も(キャリアは)何年もあるんだぜ?うまく分散させないと、パートを追いかけ続けることになるよ。クレイジーにスケートするんじゃなくて、賢くスケートして、どういうトリックをやるのかを、ある意味戦略的に考えるんだ。あんまり早く自分が持ってるものを出し切っちゃうと、4年くらいで君のパートは下り坂になっていくよ。今までもクソヤバい奴らは登場してきたけど、4年間のうちに3回膝の手術をしたりして、それっきりさ。ものすごいパートを残す奴らっているけどさ、それから5年間次のパートが作れないなんてことになっちゃダメだよ。俺的に、そういうのは賢くない。

スケートって時代によって色々あるけど、今の時代(2010~2015年)はどういう時代だったって将来言われると思う?

うーんどうだろう?今は色んな事が起きてるからね。トラニー(パーク、プール系スケート)の人気が復活してすごい勢いだし。すごくいい質問だね。今の時代が将来どういう時代だったって言われるか?「Hodgepodge(ごちゃ混ぜ)」かな。(笑)最初に頭に浮かんだのはこの言葉だね。二つ目は、「Survival of the Fittest(適者生存)」。昔からのプロにとっても、新しいプロにとっても、アマチュアにとっても、みんなに厳しい時代だよ。今これからプロになろうってキッズはかわいそうだね。むちゃくちゃ大変だよ。


Mobb Deep "Survival Of the Fittest" Remix


2014年4月2日水曜日

THE PONTUS ALV INTERVIEW by JENKEM



JENKEMに掲載されたポンタスのインタビューです。

インタビューっていうか、もはや人生の教えを説かれているような感じです。

元記事: http://www.jenkemmag.com/home/2014/02/17/pontus-alv-interview/

JENKEM: http://www.jenkemmag.com/home/


In Search Of The Miraculousの冒頭で、ポンタスが彼のじいさんの屍体と一緒に座っている姿が映し出される。
俺の知る限り、スケートボーディングの歴史上こんなことをやった奴は今までいない。有名なビッグスポットであるEl Toroでキックフリップをトライするとか、ウォールライドをかますとか、他のこともできただろうに、彼は死についてじっくりと考える、というほうを選んだ。これは奇妙な選択だし、勇気のある選択でもある。結局彼のこういうところがスケートの歴史に刻まれることになるんだろう。ポンタス・アルヴは単なるスケートボーダーじゃない。彼は奇妙で、頑強で、そしてロマンティックな人間で、彼のビジョンは今のムーヴメントを形作る後押しをした。成長を続けるPolar Skateboardのボスとして、ポンタスはスケートボーディングのアンダーグラウンドを引っ張り、その有能な精神とヨーロッパでも屈指のクイックなスケートスタイルで、フォロワーたちを牽引し続けている。


アメリカ人のほとんどは、何人かの「スーパースター」以外、ヨーロッパのスケーターのことを注目も意識もしていないけど、それはどうしてだと思う?

それはものすごくアメリカ式の物の見方なんだと思うよ。スケートボードの歴史を見てみても、全てはカリフォルニアから始まったし、アメリカのメディア、カンパニー、そしてマガジンによって、あらゆることが決められてきた。もしスケートの世界で何者かになりたかったら、アメリカに行かないといけなかった。俺がガキのころはそういう感じだったよ。他に選択肢なんてなくて、世界中の人たちはアメリカを見ていた。もし君がアメリカにいなければ、それは存在していないことと同じだったんだ。

そういう物の考え方って今でも残っているとは思うけど、でも変わってきているよ。すごい速さで変わってきてる。今みたいにみんなが(アメリカ以外の)海外、ヨーロッパに注意を向けるになったのは、長いスケートの歴史のなかで初めてのことだよ。みんな新しいことや、他とは異なるものに注目している。(ヨーロッパのスケートは)カルフォルニア式のスケートや、カリフォルニア式の撮影方法とはかなり違うんだ。それに世界中のシーンが台頭してきている。日本のシーンは素晴らしい作品を生み出しているし、オーストラリアのPassportクルーもヤバいし、東海岸もかっこいいことをやっている。(こういうスケートシーンは)アメリカから離れて行ってるような感じがするよ。俺たちのヨーロッパ、日本、オーストラリアのシーンは全て繋がっていて、カルフォルニア式のスケートと激しく競い合ってる。それははっきりと見て取れるよ。かといって、別に警告とかそういうことを言いたいわけじゃない。今多くのカンパニーが、どうして自分たちはうまくいっていないのかってことを考えているけど、基本的には他に新しいものが生まれてるからなんだよ。今じゃヤバいヨーロッパ出身のスケーターが一人いるってもんじゃない。チーム全体、ブランド全体の規模なんだ。そしてインターネットのお蔭で、世界はものすごく狭くなってる。


photo: josh stewart


君はお父さんのアートワークを使ったり、普通とは違ったボードグラフィックを手掛けてるよね。どうしてああいったボードを出す必要があると感じたの?どうしてキッズたちはああいったものに興味があるだろうと思ったの?

自分のカンパニーを始める理由ってのは、基本的に自分がやりたいと思うことをなんでもできるからなんだ。それがメインの理由だよ。もちろん、カンパニーが大きくなれば、そこには定番モノも生まれるし、どんなものが売れるのか、売れないのかも分かってくる。でもだからといって、数字をカンパニーのベースにしちゃダメだよ。俺のじいさんも親父も、二人とも強烈なキャラだった。彼らはインスピレーションの源なんだ。たくさん影響を受けたよ。今は二人とも亡くなっているけど、素晴らしいアートワーク、写真、ペインティングなんかを残してくれた。俺はパーソナルなものを作るのが好きなんだ。だからウチのライダーたちにも、なにか自分の家族とか歴史にまつわるものはないかっていつも聞くんだ。家族の記録とか、写真、映像、アートワークとかね。板のグラフィックがパーソナルなものなのってイイよ。俺はそのライダーにとって意味のあるグラフィックが好きだ。

こういうことをやり続けることはとても大事だよ。利益や売り上げのためだけにモノを作るなんてことはやっちゃだめだ。もちろんたくさんの人たちが、ロゴボードやシンプルでクリーンなやつを欲しがってるのも分かってるよ。そういうのが売れるのも分かってる。でも、そういうのは俺たちのやりたいことじゃないんだ。俺にとっては、アートワークやグラフィックを前面に出すことは大事なことなんだ。時には他の人にとってちょっと謎だったり、違っていたり、パーソナルなものだったり、単純に変な感じのグラフィックの板を出すこともあるかもしれないけど、そういうものがこのカンパニーを形作っているんだ。それが全てのポイントだよ。俺たちは金が欲しくてやってるんじゃない。俺たちは自分たちの(スケートへの)パッション、愛のためにやっているんだ。もちろん会社が大きくなれば、ビジネス的なこともやらないといけないけどね。自分たちのMoney Cow(Cash Cow。ドル箱、黒字部門のこと)を持っていないといけない。楽しいことを続けるためにね。

オールドスクールな指なし手袋を作りたいんだ。指なし手袋をはめてスケートするのが個人的に大好きなんだよね。手のひらを守れるからさ。他の人からは、ちょっとゲイっぽいとかホモっぽいとか色々言われるかもしれないけど気にしないよ。俺は作りたいんだ。作った手袋が5つしか売れなくて、1000ユーロ大損することになるとしても俺は作る。知ったこっちゃないよ。でもたいていの場合うまくいくよ。実際に市場に出してみるまで、何が売れるか分からなかったりするからね。


ollie shifty nyc / photo: nils svensson


君のお父さんって、君が若いころに亡くなったの?

そうだね、俺は10歳だった。

それは君にとってかなり大きく影響したんじゃない?たとえばやる気やモチベーションの元になったり?どう思う?

そうだね。親父が病気になって、俺はまだ子供のころに自分の父親の看病をしなくちゃならなかった。彼が亡くなるまでね。亡くなるときまで、俺はずっと親父の傍にいた。子供ながらに自分の父親の看病をし、亡くなるのを見て、人生は永遠じゃないってのを悟ったんだ。俺たちは誰だっていつかは死ぬってことを分かっているけど、皆それをあえて考えようとはしない。In Search Of The Miraculousも同じことだよ。ビデオの冒頭で、俺はじいさんの隣で座っている。もちろん彼は死んでるよ。俺は彼と共にそこに座って、ただ死を見つめ、死を感じているんだ。死は危険なものじゃない。それは人生のごく自然な一部なんだ。俺たちはみんな死ぬ。だから死に慣れ親しんでおくんだ。そのために俺はそこに座り、じいさんの死体を見ながら彼にさよならを告げ、死と友人になっているんだ。そうすることで人生は少しだけ怖いものじゃなくなる。

それにモチベーションも上がるしね。朝起きて目を覚ますためには、俺たちには死ってものが必要なんだ。死というものがなかったら、人生は意味の分からないものになる。永遠の命を持っていたらって想像してみてよ。くだらないだろ。死があるから人生は生きる価値があるんだ。君が今若くて美しければ、それを最大限に生かすんだ。今から10年後には、俺は44歳になる。そのころにはちょっと太ってしまっているだろうし、あんまり魅力的でもないだろう。だから俺は今やらないといけない。今この人生を生きないといけないんだ。死の床につきながら、「ちくしょう、やり残したことがある」なんて思いたくない。俺は人生を生きて、自分の可能性を出し切ったってこと、たくさんの最高の友達を持てたってこと、いくつかの素晴らしい作品を残せたってこと、たくさんの素晴らしい経験をしたってこと、世界を見れたってこと、そういうことを分かって死にたい。

同感だね。死は自分のやっていることに背景を与えるのに役立つよね。

人生はそこにある。いつだって君の目の前にあるんだ。それを欲しければ、掴みに行かないといけないってことを、君は理解する必要がある。じっと座ったまま、夢が実現するのを待っているなんてダメだよ。全力でそれに向けて動き出さないと。そうすれば、夢は叶うかもしれない。もちろん頑張ったからって夢が実現できるっていう保証はないよ。でも挑戦しなけりゃ始まらない。もしかしたら夢は叶わないかもしれない。君はハリウッドの映画スターや、ロックスターにはなれないかもしれない。でもだから何だっていうんだ。君は挑戦する過程で何かを学ぶだろうし、そうすることで君は自分の人生を生きたことになるんだ。



君はいつもスケーターがオーナーの会社をサポートするべきだって言ってるけど、何年か前にEmericaを辞めて、スケートの外で誕生した会社(訳注:コンバース)からサポートされるようになったよね。これってちょっと偽善的だとは思わない?

スケート業界/文化のコアな部分やリーダーってのは、俺の意見では常にスケートボードのカンパニーが何をし、何を作るのかってことがベースになってる。全てはそこから始まって、それ以外のことは後からついてくるんだ。シューズのスポンサーや洋服のブランドの契約とかは、コアのムーヴメントを支えるものさ。コアなものってのは普通はあまり売れないから、100%インディペンデントのままで、スケーターがフルタイムでスケートできるようにサポートすることは難しい。でもドープなボードブランドのライダーになれば、ドープなシューズや洋服のスポンサーも付いてきて、それで生活できるようになる。これは業界内の秘密でもなんでもないよ。もし君がダサいボードカンパニーのライダーなら、普通、業界の人間は誰一人として君に近づこうとはしない。俺は実際にそういうことを経験してきたんだ。俺がMad Circleのライダーだったときは、イケてると思われていたから誰もが友達だった。俺がArcade Skateboardsのライダーだったときは、誰も俺のことなんか気にもしなかった。厳しい現実だけど、それはそういうもんなんだよ。イケてるブランドのチームに在籍して、ジャジーに君のスケートをプレゼンしてもらえなければ、君のスケートなんて何の意味もないんだ。

俺はCarhartt WIP(スケーターがオーナーのブランドじゃないけど、それは誰も気にしてないみたいだ)からサポートを受けている。彼らは12年もの間、俺のアイデアやビジョンを実現するサポートをしてくれた。Emericaにも10年サポートしてもらったけど、俺たちの関係は最終的にうまくいかなくなった。長年にわたってEmericaから受けてきたサポートには、本当に感謝しているよ。コンバースに関しては、俺はもともと彼らのシューズのファンだったんだ。ジャックパーセル、ワンスター・クラシックとか、クールだよ!一緒に仕事をする人たちは俺のビジョンやアイデアを理解してくれて、それが実現できるようにサポートしてくれる。でも俺はブランドにコントロールされたりしないし、何をしろとか言わせたりしない。俺の側からの取引はとてもクリアだし、俺のビジョンにはサポートが必要なんだ。でも俺のミッションは同じだよ。スケートボーディングのためにクールなことをするんだ。

カーハートやコンバースからの基本給がなかったら、俺は家賃や食費なんかをまかなうことができないし、Polar Skate Co.は今のような形にはなってなかっただろう。彼らがいなければ俺は他に仕事をしないといけなかっただろうね。俺は、スケートボードカンパニー(ボードブランド)はスケーターによって運営されることが大事だと思う。それだけだよ。


artwork by pontus alv


君がEmericaのライダーだったとき、あるインタビューで、Emericaは君をUSのチームに入れてくれないし、宣伝もしてくれないって言ってたね。どうしてだと思う?

それが理由で俺はEmericaを辞めたんだ。俺は自分がUSAの本当のチームのライダーだって気がしなかったから辞めたんだ。俺はヨーロッパチームの一人ってだけで、彼らは別に俺たちに何かしてくれるってわけでもなかった。スケーターとして君自身を表現するためのプラットフォームを持てるかどうか、そしてスポンサーは君の考えたアイデアを基に、君をスケーターとしてバックアップしてくれるかどうか。そこが問題なんだ。俺たちはいつも単なるヨーロッパチームにすぎないって感じだった。ヨーロッパの代理店、もしくは何かのヨーロッパ用のプログラムに組み込まれているに過ぎないだけ。いつだって3軍チームにいるような気分さ。DVDのボーナスの、ヨーロッパセクションにフッテージが収録されるくらいのもんでさ。俺たちはそういうのに嫌気がさして、自分たちで自分たちのことをやろうぜってことになったんだ。そして実行した。そして今、俺たちは彼らと競い合ってる。興味深いよね。

全てのカンパニーとまでは言わないけど、カリフォルニアの多くのカンパニーは今ビビっていると思う。なぜなら、スケートボーディングがもはやLAとかオレンジカウンティ―とかをベースとしたものではなくなってしまったからさ。今じゃスケートボーディングはグローバルなカルチャーで、世界中で動きが生まれている。もし世界中でプロダクトを売りたければ、世界中でアクティブに動いて、そしてサポートしないといけないんだ。マーケティングをして、チームを使ってグローバルなアプローチをする必要がある。俺たちはヨーロッパのいろんなところにライダーがいるし、日本にもサポートしているスケーターがいる。アクティブに何かをしていかないといけない。LAにいたまま、グローバルなマーケティングができるなんて考えちゃ駄目だよ。もうそういう時代じゃない。悪いけど、目を覚ませって感じだね。

アメリカのスケーターって他の国のスケーターとは違う態度をしていると思う?

いや、昔俺がサンフランシスコに住んでた時も今も、みんないいバイブスだよ。俺はアメリカのシーンからいつも歓迎されていると感じる。でも、もちろん嫌な奴ってのは世界中のどこにでもいるよ。嫌な奴は嫌な奴さ。俺はそうならないように気を付けてる。俺のことを嫌な奴だっていう人もいるかもしれないけど、俺はちょっとシャイなんだ。新しい人たちに囲まれすぎると、なんだか緊張してしまう。もし自分が他の人たちに対して親切であれば、他の人たちも自分に親切にしてくれると思うんだ。もちろん常にその通りとはいかないけどね。でも嫌な奴らだって、そのうち気付くよ。スーパースター気取りの嫌な奴でいたって、何の得にもなりはしないってね。そんな態度じゃ人生はいい方向に導かれていかないよ。注目されるようになって、自分のことをイケてると思って態度が悪くなるスケーターっているけど、お笑いだよ。自分がスケートボードでやっていることのお蔭で、何をやってもいいっていう許可証をもらったと考えるなんて馬鹿さ。君のスケートは素晴らしいよ、でも人としてはどうなんだ?ってね。スケートボードが上手いからって、それで嫌な奴になっていいってことにはならないよ。

more artwork from pontus alv


宗教とか、スピリチュアルな力とか、そういうのって信じてる?

正式な宗教とかは持ってない。俺はクリスチャンじゃないし、特定の神も持たない。でもカルマに関してはある程度信じてる。俺は誠実に生きて、正しいことを行うように心がけてる。もしそうせずに、嘘をついたり誰かをひどい目に合わせてしまったりしたら、そういうことは自分に返ってくると思ってる。だから俺は昆虫を殺すときとかも時々嫌な気持ちになる。でも肉は食うんだよ。意味わかんないよね。

映像を作っているときに、スピリチュアルなパワーと繋がったような感覚になったことはあるよ。6ヶ月7ヶ月も、1日10時間も座り続けて、2秒間のシークエンスのためにフレームを一つずつ動かしていくような作業をしてるとさ、何日も、何週間も、何か月も瞑想しているのと同じような感じになってくるんだ。編集作業にどっぷり浸かっているときに、自分の内側になにかエネルギーのようなものを感じ始めるような、瞑想みたいに何かと繋がったような経験をしたことがある。説明できないけど、それは恐いものじゃない。自分をオープンにして、そのエナジーを自分の中に入りこませるんだ。俺はそういった力を自分の体の中に入れることや、何をするべきかについてそれらのエナジーの声を聞くことを恐れたりしない。

Do you find that alcohol, weed or any substances help you skate better or be more creative?
アルコールとかウィード(訳注:大麻です)とか、そういったものは上手にスケートしたり、よりクリエイティブになるための手助けになると思う?

酒を飲むのは大好きだよ。大麻を吸うのも好きだ。俺がまた大麻を吸いだしたのは、Aaron Herringtonのおかげだよ。彼はアメリカ人だからさ、大麻を吸うの好きなんだよね。俺は会社のことですごくストレスが溜まってたから、夜とか仕事終わりとかにリラックスするために、また吸い始めたんだ。ジョイント吸ってちょっとぼーっとするのさ。むちゃくちゃ草好きってわけじゃないよ。若干馬鹿っぽいけど、今はそういう感じだね。クリエイティブでいることとスケートに関しては、シラフか、たまにはちょっと酔っぱらっているぐらいでもいいね。でも撮影するときは駄目だ。俺はシャープに、細かいところまで正確でいたいんだ。



今後5年とかそこらの間に、スケートの業界はどういう風になっていると思う?

もっとグローバルなものになると思う。スケートボーディングはバブルみたいになるだろうね(訳注:いわゆる日本で言う「バブル」とは違う意味です)。いろんな違うシーン、ローカルで繋がったブランドやスケーターたちが、泡の様にたくさん出てくると思うんだ。それらのいくつかはお互いに交流しあって、色んなことをしていくと思う。今みたいにLAのバブルひとつで世界中をコントロールしているような状況にはならないだろうね。俺の予想は間違ってるかもしれないけどね。もちろん商業的なものも、もっと入ってくるだろうけど、俺からすると、それは大きな贈り物さ。Monster、Street League、そういうもの全てに感謝さ。ああいうのはアンダーグラウンドをより強くするだけだよ。たくさんの人たちが、ああいうものとは違う方向に方向転換している。それは俺たちにとってはプレゼントだよ。

そうだね、そういう両極端なものがないとスケートは面白くないよね。

その通り。素晴らしいことだよ。奴らがオリンピック的な考え方や、ESPNみたいなスポーツチャンネル、Street Leagueみたいなコンテストをスケートボーディングに持ち込もうとすればするほど、たくさんの人たちがふざけんなってなって、コインの別の面を見ようとする。俺たち(Polar)や、Palace、Magenta、Welcome Skateboards、Hopps、Theories of Atlantisが扱っているすべてのブランド、こういったブランドが生まれ、オリジナルなことをやっている。最高だよ。でも心配も常にあるけどね。もし俺たちがビッグになってしまったら、どうなるだろう?はたして今と同じでいられるだろうか?っていう心配がね。俺はそのことをしっかりと認識しているよ。スケートボーディングの歴史を見てみればさ、GirlはRocco(World Industries)がいやになって生まれたんだし、そのRoccoはPowellやH-Streetとかから抜け出した人だ。(会社が)大きくなってしまって、自分が何になりたかったのかを見失うかもしれないってのは、マジでこわいよ。

pontus films hjalte halberg / photo: josh stewart


そうだね。そんなに長い間ブランドを維持するってのはかなり大変だろうと思う。Girlは去年20周年だったけど、ハンパないよね。

そうだね。でも物事ってのは古くなる。どんなに君のやっていることが素晴らしくても、みんな「ああ、これ知ってるよ」って感じになってしまう。一つの領域であまりにも確立してしまうと、そこから変化することが難しくなる。きっと彼ら(Girlのライダー)の多くはVX-1000(訳注:HD登場以前にスケートでよく使われていたビデオカメラ。未だに愛好者多し。)を持って、LAで何か適当に撮影して回りたがっていると思うんだけど、そういうことはGirl全体の方針や歴史とは完全に反することになってしまう。もしMike CarrollとKostonがVXで撮影した映像を出したとしたら、みんな変に感じると思うんだ。そういうのはPretty Sweetや彼らが辿ってきた道とは正反対だからね。自分自身のアイデアの枠に囚われてしまうんだ。だから一つのコーナー、ひとつの領域に自分自身を閉じ込めてしまわないようにするのは、本当に大事なことなんだ。バリエーションを持って、新しいことや違ったことを同時にやらないといけない。そうすれば一つのイメージに固定されずに済む。それがうまく長く続けるコツだと思う。

いままで自己中心的だって言われたことってある?

うーん、そうだね、わからない。「エゴが強い奴だ」って言われても気にしないけどね。ただ俺は自分が何をしたいのか、どのようにするべきか、どのように見えるか、そういうことについてものすごく明確なビジョンがあるんだ。俺は他人を喜ばすために自分のビジョンを曲げたりしない。そういうことを、ビジョンを持っていると言うのか、エゴを持っているというのかは分からない。でも理解してくれる人たちがいて、「ポンタスのやりたいようにやらせよう、それをみんなが気に入ってくれたらいいじゃないか」って感じでいてくれる。俺は他人を喜ばせるためじゃなく、自分のやりたいようにやる。それか何もやらない。そういう風じゃないと俺は何もできないんだ。

オーケーありがとう。インタビューはこれで終わりだよ。

スケートボードの話はしなくていいの?