2018年1月15日月曜日

中国オリンピック・スケートチーム

JENKEMに載ってた、中国のオリンピック・スケートチームについての記事です。

まずは動画を見てください。来たなぁ〜!まぁこうなるよね〜!って感じです。笑
日本はどうなるんでしょうね。まじで根っこは何処へゆく。

元記事:http://www.jenkemmag.com/home/2018/01/08/chinas-creating-skateboarding-army/

JENKEM:http://www.jenkemmag.com/home/


こんな感じにはならないで欲しいと願っていたが、オリンピックが現実のものとして近づいてくるにつれて、以前俺たちがJENKEMで書いたオリンピック予想の記事と同じくらい、イかれたギコい事態が起き始めている。上のビデオは本物の、中国オリンピック・スケートボーディング選手強化合宿のプロモーション動画だ。ドヤ顔で競技場のトラック上をプッシュする男の子と女の子たち。彼らは皆、オリンピックのスケートボーディング競技で中国代表選手になるためにトレーニングをしている。気をつけろ、中国はマジで勝ちにきている。

この動画はアンドリュー・グァンというスケーターから送ってもらって知ったのだが、動画を見ただけでは全貌が掴めず、もっと情報が必要だった。幸運なことに俺の嫁が中国語も英語も堪能だったので、彼女に色々と調べてもらった。ここで言う「調べる」とは「可能な限り全ての情報を集めて、俺のためにその全部を翻訳してもらう」ってこと。なんてラッキーなんだ俺は。

中国エクストリーム・スポーツ協会のスケーター、Hu Tianyou (@sk8jeremy

嫁が見つけたのは、中国エクストリーム・スポーツ協会(Chinese Extreme Sports Association 略してCESA)と、中国ローラースケート協会(China Roller Skating Association 略ししてCRSA)という二つの団体。彼らは共に、中国がいかにマジでオリンピック・スケートチームのために子供達を集めているのかを喧伝している。

中国エクストリーム・スポーツ協会は、学校、協会、コミュニティ・センターから、ほぼ全てのスポーツのリーグに至るまで、青少年に関連するあらゆる組織・団体から広く、オリンピックのスケートボーディング代表選手候補となる人材を募っている。中国ローラースケート協会は中国版Xゲームスとでも言うべき、「CX Open」という大会を主催しており、母国にメダルをもたらすために準備万端のスケーターたちをすでに揃えている。他の小さな団体は、まだ無名な子供達を国中から集め、トップ選手たちと競わせるためにトレーニングを行なっている。

中国エクストリーム・スポーツ協会のスケーター、Liu Jiaming (@sber_liujiaming)

中国ローラースケート協会のガイドラインによると、強化合宿に参加するためには、年齢が8〜14歳であること、スケートボーディングもしくは格闘技、体操、ダイビングなどの全身を使うスポーツの経験があること、などの条件が設けられている。もちろん少林寺拳法の道場からも、腕立て伏せとランニングの結果が良いというだけで選手候補に選ばれているキッズもいる。そして中国だから当然ではあるが、中国エクストリーム・スポーツ協会に所属するキッズは「強い愛国心と、勝利を母国にもたらすという強いモチベーション」が求められる。これがでっち上げのプロパガンダではない証拠に、中国選手団の一団がハンティントン・ビーチのスケートパークで目撃されている。

現在、中国ローラースケート協会は6つの省で強化合宿を行うとしている。合宿には宿泊施設、食堂、ストリートとボールのコースを持つインドア・パーク、そしてフィットネスセンターがあり、同時に30人以上は収容不可、スタッフにはトレーナー、栄養士、医師、心理カウンセラーがいるという。スケーターは、一年に最低でも4ヶ月間は強化合宿に参加しなければならない。この実質的にウッドワード・キャンプと同じような合宿施設に、学校に行くかわりに何ヶ月もタダで住み込めるなんて、考えてみるとちょっとアツい気もする。


中国エクストリーム・スポーツ協会のユース・スケーター、Yi Ding

もし中国の第一の目標が、光り輝くオリンピックのメダルを勝ち取ることならば、見込みのある未来のオリンピック選手をスケート合宿に送り込むことは当然の取り組みだ。我々はライアン・シャクラーやナイジャ・ヒューストンなどを通して、子供を神をも恐れぬスケート・マシーンにしてしまうことは実際に可能であることを知っている。

しかし、こういったオリンピックの騒ぎに興味がない中国のスケーターたちは、どうなるのだろうか?今や世界中のほとんどのスケートボードの工場とスケートシューズの工場があり、スケートスポットも豊富でスケーターが世界中から集まるようになった中国。しかし、そこで昔からシーンを作ってきたスケーターたちは、まるでメディアに取り上げてもらえていない。

もし中国のオリンピック・スケートチームが、体操の平行棒やマットの上でバク転なんかでも競うことが好きな子供達で構成されることになったとしたら、本物のスケートスポットの探し方も知らず、ローカルのクルーの一員でもなく、警備員と揉める経験も一度もしたことがないような人物が、中国のスケートボーディングの顔になってしまう可能性がある。またその時が来れば、中国のドメスブランドはオリンピック効果で世界中に自分たちを宣伝する機会を得ることができるだろう。

インスタでも色々と調べてみたが、中国エクストリーム・スポーツ協会に所属するスケーターたちの大半が、専属3人のコーチも含め、他の何百万人といる俺たちと同じ理由でスケートしているようだ。つまり「スケートが大好き」だってこと。中国のオリンピック委員会が、ただキックフリップを絶対ミスらないとか、ナイジャのように美しくスプリットをメイクできるからって理由だけで代表を選ばず、ヤバいスケートをする、情熱のあるスケーターを代表に選んでくれることを願う。

Written by: Nic Dobija-Nootens
Research and translation by: Zoe Chen
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