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2014年10月2日木曜日

ANDREW REYNOLDS INTERVIEW by JENKEM

JENKEMのアンドリュー・レイノルズのインタビューです。

ボスです。かっこいいす。
最初の質問が超直球でウケます。

元記事:http://www.jenkemmag.com/home/2014/09/02/the-andrew-reynolds-interview-2/
JENKEM:http://www.jenkemmag.com/home/


photo: atiba / courtesy of emerica


どんなサブカルチャーでも、20年以上にわたってトップに立ち続けているような人間は稀だ。みんな知っているように、勢いに乗ってシーンに登場するだけでも大変なのに、それを維持し続けるとなるともっと難しい。アンドリュー・レイノルズはそうした数少ない人間の一人だ。スケートボーディングがいくつもの時代を経た今でも、変わらずにそのキャリアをプッシュし続けている。彼は90年代のころと変わらず「ボス」のままだ。徐々に写真やアートや、業界内での仕事を始めるようになる他のレジェンドたちと違い、レイノルズは30代になってからも自分のスケートを進化させながら、そのトップの座を保持し続けている。日ごとに、そしてトリックごとに。



君って億万長者なの?

うーん…100万ドル(約1億円)持ってたら億万長者?

もちろん、そうだよ。

だったら、それに近いところにはいるね。100万ドル近くは持ってるんじゃないかな。でももし、過去に起こった出来事のうちのいくつかが起こらずに、そしてもっと違った選択をしてきていたら、たぶん今持ってる財産の3倍か4倍は持ってたと思うよ。今持っている知識を当時いくらかでも知っていれば、って思う。…昔はレクサスのSUVにベンツ、BMWなんかを持ってた。別れた元嫁もBMWに乗ってたし、丘にある家は彼女に持って行かれた。…すごくお金をかけたのに、一緒に持って行けないものってのは沢山ある。今はこの美しいフォードのVictoriaに乗ってる。それで満足だよ。人生は経験して学んで行くものだね。

しばらく前から断捨離を始めたよね?いろんなものを売って、小さな家に引っ越して。どうして?


単純に、ベッドルームが5つもあるような家に、俺と子供一人で住むのは馬鹿げてると思っただけだよ。俺はいわゆる普通の家に住みたかったんだ。今までいろんなもので金を失ってきた。キャデラックを何台も持ってた時期があったんだけど、それってギャング映画やOutkastとか色んなものからの影響でさ、キャデラックを持ってないといけないと思い込んでたんだ。ある時から欲しいなんて思わなくなったけどね。昔は古い車が好きで、他に何も考えてなかったんだ。今はもうそういうものに興味はない。家にも車にも何にもね。食べるものと、家族と、友達と、それと住むところがあれば、そういうことは少しも重要じゃないよ。



君はもう10年以上シラフだけど、そもそもどういう風にして酒やドラッグにハマっていったの?

小さな町で育つとさ、それがみんなのやることなんだよ。パーティさ。多分みんな退屈で、何かやることはないかって探してるんだと思う。大人になる過程の一部だよ。当時俺は16とか17とかで、友達のほとんどは年上だったし。そうやって入っていった感じだね。まだ16歳のときから、飲むときはゲロを吐くか、記憶を失くすまで飲んでた。ガキすぎて酒のことなんて分かってなかったんだ。記憶を失くすまで飲んで次の日ゲロ吐いて、それがパーティをしてるってことだと思ってた。そのころに草にもハマりだした。南部ってのはさ、みんな車を乗り回しながら草吸ってるんだよ。今でも(南部は)そうさ。たぶんそれが南部のノリなんだと思う。Outkastの曲を聴いて、ブラント巻いて吸って。交差点でエリッサ(スティーマー)を見かけて、車の窓からブラントをまわしてやったことなんかもあったな。

18歳になってカリフォルニアに引っ越して来たんだけど、(トム)ペニーとか(チャド)マスカとか、俺が尊敬していたスケーターはみんなカリフォルニアにいて、ヤバいスケートをしてた。そういうカルチャーってのもカリフォルニアではもっと受け入れられていて、草吸って酒飲んでスケートしてってのは普通のことだったんだ。ダスティン(ドリン)はガキの頃からドラッグをやってたんだけど、ある晩彼がコカインを持って来てテーブルに置いたんだ。それでコカインをやった。悪いことだとかは何も考えてなかったね。草と同じようなもんだった。

何ヶ月か後にも誰かがコカインを持ってたんで、そこでもやった。そのときから、当時19歳だったんだけど、コカインをやるようになった。それからまた別の奴らと付き合うようになって、そいつらはクラックとか他のドラッグをやってたんだけど、俺は草吸いながらコカインもキメるようになった。あれば何でもやったよ。エクスタシー…とにかくあの時期はなんでもやってみた時期だった。でも毎回後悔してたんだ。毎回これが最後だってね。朝起きて思うんだ、「ファック、俺は何をやってんだ?馬鹿すぎる。こんなことしたくない」ってね。でもまたビールを何杯か飲んで軽く草吸って、みんなでパーティしてたら頭が切り替わってしまって「ルールなんてない、行くぜ」ってなってしまう。それは俺が依存症だったからさ。みんながみんなそういう感じになるわけじゃないけど、もしドラッグ依存でしかもアル中だったら、そういう風になるんだよ。

ドラッグとかでスケートの助けになったものってある?

ないよ。絶対ない。草も酒もドラッグも、何の助けにもなりはしない。これは自信を持ってそう言えるよ。マジで何もない。誰にとってもね。本当にそう思う。もし誰かが「ハイになってるときのほうがスケートできる」とか「ビールを飲めば何にでもトライするぜ」なんて言ってたとしたら、それは大嘘だよ。クリアな意識でいるときだけ、物事に集中して良い仕事ができるんだ。

君のライダーでもあり友達でもある、アントワン・ディクソンが刑務所から出てきたね。彼についてのニュースとかってある?

そうだな、こういう感じで彼について話したくはないかな。彼は自分の道を進んでる。今何をしてるのかはよく分かんないよ。

young reynolds at patrick o’dells art show / photo: @morgnar courtesy of active

今多くのボードブランドがチームを縮小しているみたいだね。君もスパンキーとブレイドンを切った。将来的にスケートのチームって少人数になると思う?たとえば3、4人だけでブランド全体を代表する、みたいな?


それは分からないね。今はそういう風になりそうに見えるけど。でも俺にとってはチーム全体を好きになるっていうのが普通なんだ。ほとんどそれが全てだよ。ファミリーなんだ。俺がガキのころはプランBや(ワールドの)20 Shot Sequence みたいなビデオを見て、「なんてヤバいチームなんだ!」って思ったもんだよ。彼らはみんな一緒につるむし、同じスポットで滑って楽しんでる。個人的にはそのバイブスを維持して行こうとしてるよ。Bakerはそれが全てさ。みんながみんなずっとプロでいられたら、って思うけど、実際問題そうはいかない。それは納得してるんだ。物事のサイクルってそういうものだろ?そういうのも全てスケートボーディングの一部さ。

JENKEMで何年か前にジェイ・ストリックランドをインタビューしたんだけど、彼は未だに過去のことにこだわってたよ。君たちは今は仲直りしてるの?(訳注:この時のインタビューでジェイ・ストリックランドはレイノルズたちに裏切られた、Bakerのロゴやグラフィックをデザインしたのは俺なのに、などの話をしている。)

2、3年前にジェイとニューヨークで会ったよ。彼がBakerをクビになったことは、別にそんなに問題になってるとは思ってないよ。未だに納得出来ないでいるとしたら、それは彼の性格の問題だと思う。彼は例えば、もしタコスショップなんかで誰かにディスられたとしたらもう二度とその店には行かないような、そういうタイプの人なんだよ。(ジェイがクビになったのは)もう15年も前の話だぜ?クレイジーだ。ニューヨークでは結構長く話したし、いい感じだったけど。でも分かんないな。俺は仲直りをするでも何でもオープンだよ。

ジェイミー・トーマスはライダーたちにビデオパートの撮影でトリックをメイクさせるために、インセンティブをあげたりしてモチベーションを上げようとすることで知られてるけど、そんな風にお金を餌にしてライダーにトリックをメイクさせたことってある?

一回もないよ。俺は基本的にみんなに好きにやらせてるよ。まぁ友達として一緒に滑っているときに、「これメイクしたら20ドルだ!」みたいに言うことはあるけど。別にトリック・リストとかないし、何かメイクしたら給料を上げるとかもない。みんなには何でもやりたいことをやらせるようにしてる。キーナン(ミルトン)やジノ(イアヌーチ)みたいに、フッテージの量は少なくても、その価値が反比例して高いスケーターが好きだ。だから誰かに向かってどんなトリックをすべきだとか、どのくらいフッテージがないとダメだとか言わないよ。

君は最初のころはトニー・ホークのカンパニー、Birdhouseのライダーだったよね。そのころのことで、今でも心に残ってることってある?

もちろんあるよ。もしトニーがデモにいたとしたら、それはトニーがヤバいことをやってくれるってことなんだ。気取った奴らはそうは思わないかもしれないけど、俺はそういうのって最高にかっこいいと思う。俺がデモで滑るときは、ベストを尽くしてキッズたちのためにヤバいスケートをする。だってキッズたちはそれを見に来てるんだからね。常にそのことをトニーから学んできたよ。体調最悪で足首は腫れ上がってて、3週間もツアーにでてボロボロになってる状態でも、どんなときでもトニーはデモに出て、凄いスケートをするんだ。何があってもね。たとえどんな家族内の出来事があっても、たとえ酷いツアーだったとしても、いつでも彼は全力で滑って、そして何に対しても一言も不満を口にしないんだ。

人から気づかれたり有名でいることに、疲れたり嫌になったりすることってある?

いやいや、ないよ。こないだもスパンキーと一緒にタダでスターバックスのコーヒーをもらったんだけどさ、普通はそんなこと(訳注:有名人で 得したとか)を自分で言ったりなんてしたくないだろ。だから店を出る時に、逆に冗談で「こういうの俺ほんと大好きなんだよね!」なんて言ったりしたけどね。まぁでも誰かが俺たちに気づいて、それでコーヒーをタダでくれたりってのは有り難いことだよ。それに向こうもいい気分になれるしね。誰かに何かをしてやったってことでさ。例えばニック・ケイヴ(ミュージシャン)とか、誰か尊敬している人が自分の職場にやってきたら、俺だって何かあげたくなると思う。そして両方ともいい気分になれる。キッズたちはいつもいい感じだよ。最高だね。だから(有名でいることが嫌だとかは)ないね!全部最高さ。


photo: @morgnar courtesy of active


君はいま30代半ばで、いまだにギャップやステアを飛んでるよね。みんなに教えてあげられる健康の秘訣だったり、ルーティーンとかってある?

俺がスケートを始めた時代は、ストレッチとか健康でいることはスケートと全く無縁な時代だったから、そういうのは新しいことなんだ。ストリート・リーグなんかじゃ、スケーターがストレッチしているのを見るだろうし、あの中にはパーソナル・トレーナーを雇ってる奴なんかもいるんじゃないかな。正直、もし今でもフライドチキンを食ってタバコ吸って、ストレッチなんか全然しなくても22歳のころと同じように滑れるんだったら、そうしてるよ。でも俺にとってはスケートを続けるってのはサバイバルなんだ。あと、今はシラフだってのもあるね。タバコも吸わないし、ドラッグも酒もやらない。それはだいぶ役に立ってるよ。

今のところ肉も乳製品もやめた。ほとんどスムージーばっかりだよ。それとVegaっていう植物性のプロテインパウダーも使ってる。勉強したところによると、スケートの後で筋肉痛になるのは、筋肉が切れたあと乳酸が出るからなんだ。プロテインってのは筋肉が超回復するのに必要なものだから、ハードにスケートした後はプロテインを採るのが一番いい。次の日筋肉痛になるのを避けることができるからね。

常にフルーツや野菜、水をもっと採って、もっとストレッチするように心がけてる。そうすると気持ちがいいからね。もしそういうことをやらなくても、スケートできなくはないけど、やったほうが間違いなく調子がいい。大きな水のボトルを1日3本飲んで、毎日ストレッチを続ければ、正直50歳くらいまではかなり上手く滑り続けることができると思う。長く続けるコツは、ちょっとしたことの積み重ねだよ。

すごく難しいトリックや、恐いトリックをトライするとき、何も考えてない無の状態になるっていうスケーターの話を聞くけど、そういうことって経験ある?


もちろん。ジム・グレコとそのことについて話し合ったことがあるよ。トリックをトライすることで、常にその無の状態を追い求めてるんだ。ほんのガキだったころから、そのことに気づいてたよ。フロリダにいた頃はたくさんコンテストに出てたんだけど、後からみんなが「ツェッペリンがかかってたな、カッケー」とか言ってても、俺は「何の話してんの」って感じだった。自分が滑っている間はずっと、俺にとっては無音だったんだ。タンパ・プロ(コンテスト)とかでも、超集中して無音になる。もしコンテストとかデモとかで、かかってる曲が何だったか言えたとしたら、それは俺があまりそこにいたいと思ってなかったって証拠だよ。

音楽が聴こえなくなること以外に、コンテストのランの途中とかトリックをトライしているときとかに、無の状態になったりする?


君もスケートやってるから分かると思うけど…人々がお金を払ってまで瞑想やヨガを学ぼうとするのは、それが理由だよ。(スケートの場合は)それの最も極端な形だね。スケーターが2週間くらい滑らずにいたら「ああ。外に出て何かしたい!」ってなるのは、そういう感覚や、普段の生活を忘れる感じが染み付いちゃってるからだと思う。必要なんだ。




君はゲームの「Tony Hawk’s Pro Skater」にも登場キャラとして出てたよね。それでお金って結構もらえた?


初回作では、ゲームの売り上げに従ってキャラクターになった奴らみんなにロイヤリティが支払われる仕組みだった。ゲームが発売された後、キャラクターになった奴らはかなり注目されるようになったよ。当時はデモに来るキッズの4分の1以上が、「トニー・ホークのゲームで君をプレイしたよ!」っって俺に話しかけてきた。「君の新しいビデオパートを見たよ!」じゃなくてね。で、初回作のギャラをみんなもらったんだけど、エリッサ・スティーマーや俺とかキャラクターになった奴らはみんな大笑いだったよ。ロイヤリティの小切手をもらったんだけど、190,000ドル(約2000万円)くらいあった。俺たちみんな「マジで?超最高だぜ!」って感じだったな。

そのあと、誰だか知らないけどギャラはタダでいいから自分もゲームのキャラにしてくれってゲーム会社に言ったプロスケーターがいてさ、それで会社のほうも「こいつらがタダでもやりたいって言ってくるんなら、次回作からは定額のギャラにしよう」ってことになった。実際次回作からはそうなっって、ギャラは定額で10,000ドル(約100万円)くらいになった。だからって文句は言えないけどね。だったら100万円なんていらねー、なんて言える立場じゃなかった。大ヒットゲームだったからね、みんなOKしたよ。それにしてもエリッサ・スティーマーも2000万円もらえたのは最高だったな。(笑)

Bakerのビデオ「Baker 3」で、君は「こういうビデオが出続けている限り、俺たちはオリンピックにはならない」って書いてたけど、時を経て、スケートボーディングがオリンピックの競技種目になる日がすぐそこまで来ているけど、このことについて今は違った考え方になったりしてる?

うーん、今はそういう事に対してそれほど頑固じゃなくなったな。正直言って、どうでもいい。世界を見渡してみればさ、そんなことよりも飢えに苦しんでいる人たちとか、そういう問題が沢山あるだろ。(そういうことに比べれば)スケートがオリンピック競技になることなんて、別に心配することじゃないよ。

俺はカリーム(キャンベル)が太いパンツを腰履きして、リーボック履いてハリウッド中をスケートしてた時代が好きだ。BakerやPalaceが好きだ。ジョン・ディクソン、リッキー・オヨラ、イーストコーストのスケーターたち…ウェス・クレマー、グラント・テイラー。Deathwishのライダー全員、みんな好きだ。俺がスケートで好きなものってのはそういうものだよ。いつだってそういうリアルでロウなスケートは存在し続ける。そして今はスケートには別の面もあるってことさ。オリンピックになったらバランスが取れるようになるんじゃない?他のスポーツにも洗練されたクリーンな面と、荒っぽい不良な感じの面って両方あるのかな?知らないな…まぁどうでもいいけど。オリンピックになったら、誰かが大金を稼ぐのは間違いないね。それは分かる。

photo: atiba / courtesy of emerica


スケートが世界的に大観衆の目に触れるようになることで、君みたいなカンパニーのオーナーにとっては利益になるんじゃないかと思うんだけど、スケートボードがもっと売れるようになるとは思わない?

思わないね。そこがみんなが勘違いしているところだと思う。ナイキとかマウンテン・デューとかの企業はさ、別にこういう企業に反対しているわけじゃないよ、でも彼らはスケートで大金を稼げると想像してると思うんだ。でも、いくつかスケートブランドを運営している俺の立場からすると、別にそんなに大きな市場じゃない。俺は真実を知ってるからね。そんなに大金なんて稼げないよ。本当にスケートしてるスケーター、つまり実際に板が折れるまで乗って、ボロボロのシューズを履いてる奴らが何人いるのか?分かんないよ。

ネブラスカであったZumiez(アメリカのチェーン・スケートショップ)のコンテストに行った時、そこには30人しかいなかったよ。みんな実際よりもスケートは大きいと思っていて、金を稼げると思ってる。世界中でJanoski(訳注:Nike SBのStephan Janoskiモデル)が流行っててみんな履いてるから、「すごいな、プロスケーターのシューズってそんなに売れるのか?」みたいになってるけどね。でも彼のシューズはたまたまチャック・テイラーみたいになっただけだよ。ステファンは素晴らしいタイムレスなデザインをしたけど、そんなのは人生で1度あるかないかのことさ。他のファッションとの関係とかもあって、みんなスケートボーディングを実際よりも大きいと勘違いしている。

真実を話すなら、スケートは小さいと思う。俺は俺のところのライダーのプロボードがどのくらい売れてるのかを知ってる。一番売れているライダーの板でも、どのくらい売れるものなのかも知ってる。そんなに多くないよ。逆にそれがいいんだけど。俺たちにとってはね。この小さなカルチャーの中でカンパニーを運営している、俺たちみたいなスケーターにとってはさ。他の人たちが金を稼げると思って外から入って来てるけど、実際はそうじゃない。投資した金が返ってこなくなったときに、こういう人たちが考えを変えるかどうかを見てみたいね。いずれ分かるよ。

photo: connor harrison schultze

自分のプロとしてのキャリアが終わる前に、スケートボーディングで成し遂げておきたい目標とかってある?

俺はBakerやPissdrunx、それに俺たちの仲間が引き起こしてしまったダメージってのがあると思ってて、それを出来る限り修復していきたいと思ってる。出来る限りキッズたちを酒やドラッグ、そういうライフスタイルから遠ざけることができるようにね。俺にとって良い仕事だと思うんだ。俺はスケートボーディングをユニークで、小さくて、そして楽しいもののままにしたい。それだけだね。

君は初期のBakerは間違ったメッセージを送っていて、その影響で道を誤ったキッズたちもいるだろう、って感じてるの?


そうだね。嘘をつかずにやってると、こういうことが起きてしまう。俺たちがやってたことは全て真実だからね、Beagle(Bakerのフィルマー)がドキュメンタリーを作ったとしたら、あれが俺たちさ。あれがBakerだった。それは変えられない。でも今は俺は一つの手本として、クールに見られるためにそういうことをする必要なんてないってことを伝えたいんだ。沢山のキッズがデモで俺のところに来て、「色々ドラッグとかにハマり始めちゃってヤバかったけど、リハビリに行ってアル中のカウンセリングに行って、今はもうやんなくなったよ」っていう話をしてくれる。多いよ。誰かの人生を救えるかもしれない。俺にとっては「大好きなスケーターだ」って言われるよりも大事なことだよ。キッズの一人くらいは、ヘロインのオーバードーズにならないように出来てるかもしれない。そっちのほうがスケートより大きいよ。


Interview: Ian Michna

Original Illustration: Anders N

2014年8月18日月曜日

続報&速報 スケートボーディングとオリンピック

もはやスケートがオリンピック競技になる未来は確定のようです。

知らんところで勝手に決められてますけど、
まあ政治と一緒で世の中そういうもんですよね。

スケートは今確かに日本でもすごく人気があるし、
北米やヨーロッパでは、もはや人気があるとか言う必要ないくらいスケーター多いし。

企業的にもオリンピックになったら儲かるし
これはまぁ当然の流れだとは思います。

好きか嫌いかは別として。





Street League Endorses ISF As Official IOC Skateboarding Federation 




元記事:http://business.transworld.net/152294/news/street-league-endorses-isf-official-ioc-skateboarding-federation/


ロサンゼルス、カリフォルニア(2014年8月12日付け)ーStreet League Skateboarding(SLS)とInternational Skateboarding Federation(ISF)は戦略的な提携関係を結び、SLSはISFが国際オリンピック委員会からスケートボーディングの正式な組織として認められるよう、支援していくことを発表した。この提携により、SLSとISFは最適なストリート・スケートボーディング大会を行うための公式ガイドラインを作成し、SLS Super Crown World Championshipのグローバルな予選システムを、ISF公認のストリート・スケートボーディングの世界大会として共同で進めていく。

SLSの代表取締役であるBrian Atlasは、ISFを支援していくことについて以下のような声明を出した。

「もしスケートボーディングが世界的な規模で受け入れられる機会があるとすれば、それは正しい人たちの手によって行われるべきです。そして我々はISFの他に、競技としてのスケートボーディングについての経験を持ち、正しく提示できる組織はないと考えております。」

そしてAtlasはこう続ける。

「ISFは既に世界各国に代表者を持ち、この(オリンピックという)大規模なプラットフォームにスケートボーディングを加えることについて、正しい目的を持っています。我々は彼らと正式に提携することでISFの持つビジョンの実現の手助けをし、またグローバルなスケートボーディング競技のコミュニティに貢献するため、我々の大会のフォーマットをどのように進化させていけばよいのかを共に考えてまいります」


ISFの代表取締役であるGary Reamは、この戦略的提携についてこう説明する。

「ISFは10年ものあいだ、より大きな規模でのスケートボーディングのコミュニティを相互に結びつけ、アスリートとファンの双方にとって可能な限りベストな形でスケートボーディングを世間に提示してまいりました」

「競技的なストリート・スケートボーディングを始めるにあたり、Street League Skateboardingよりも良い場所はありません。それはトップスケートボーダーたちからの支持を得ているからというだけでなく、その大会フォーマットは革命的で、ある意味グローバル規模で行うスケートボーディング競技にとって最適なものであるからです」


今年の夏、中国の南京で行われるユースオリンピック大会で、スケートボーディングはエキシビションスポーツとしてデビューする予定だ。戦略的にスケートボーディングをプロモーションしていくために、この大会用に建設されたスケートパークはその後も残されることになる。Reamはこうも言っている。

「80ヶ国以上のパートナーシップを使い、世界のスケートボーディングのファミリーを可能な限り結びつけ、互いに関わり合って行くことが非常に重要であります。男子、女子で地域ごとの予選を我々が主催するイベントで行い、スケートボード設備の発展、およびプローモーション活動を継続的に行います。そしてあらゆる方法を用いて、世界中の子供たちがスケートボーディングのライフスタイルに参加し、その恩恵を受けられるように努力してまいります。Street Leagueとの提携は、こうした目標を達成するための助けとなることを、我々は確信しております」

この提携の詳細については数ヶ月後に明らかになる予定だが、SLSは既にこの戦略的提携の主要項目についての概要を出している。適切なスケートコースの建設のニーズや、最適な即時採点の方法および大会のフォーマット、そしてストリート・スケートボーディング大会を適切に行うための各種チェック項目などだ。それに加え、SLSのSuper Crown World Championshipは世界予選システムを採用し、ISFが認めるストリート・スケートボーディングの公式な世界大会として位置づけられる予定になっている。



International Skateboarding Federation (ISF)について

ISFは2004年に設立され、今では80ヶ国以上の加盟国がある。正式に組織された非営利組織で、スケートボーディングの公式な運営団体でもある。スケートボーディングというスポーツをグローバルに組織し管理するために設立され、またスケートボーディングをアスリートとファンの双方にとって最適な形で提示していくことを目的としている。

Street League Skateboardingについて

SLSはストリート・スケートボーディングの初めてのプロリーグ。SLSは世界で最もエキサイティングな25人のプロスケーターによる大会。分かりやすいISXという即時採点フォーマットを採用し、他に類をみないコンクリートのスケートプラザを使って行われる。賞金額はスケート史上最大。2014年度のアリーナで行われるSLSの大会は全てFOX Sportsチャンネル1とFOX Sports GOで生中継され、世界に向けてはライブ・ウェブキャストをstreetleague.comで配信している。

詳細は www.streetleague.com もしくは @streetleagueをフォロー。


---追記(2014/08/22)---

ユースオリンピックでは、こんな感じで紹介されてます。
http://www.olympic.org/news/speed-strength-tricks-and-kicks-check-out-the-nanjing-2014-sports-lab/234842



他の新参入スポーツと一緒に並べられると…
うーん違和感ハンパねぇぜ!

エキシビションにはショーン・マルトとクリス・コールが参加するようです。
http://business.transworld.net/152383/news/sean-malto-chris-cole-join-isf-youth-olympic-games-exhibition/

2014年2月7日金曜日

SKATEBOARDING VS. THE OLYMPICS: A BRIEF HISTORY by JENKEM



JENKEMに載っている、スケートがオリンピックになることについての記事です。インタビューではありません。

けっこう知らなかった動きがアメリカでは進行してたんですね。







スケートボードの外から入ってきた企業が、俺たちの愛するスケートボードを本来のものとは違う形で世の中に提示しているのを見るのは、見るに耐えないものだ。1995年の第1回目のXゲームの時もそうだった。Xゲームはスケートボードを「エクストリーム・スポーツ」として取り上げ、それはスケートコミュニティからは嫌われたが、一般的には大ウケしてブームが生まれた(もしくは、スケートが大衆ウケした別の時代もカウントするなら、再燃したと言ったほうがいいかもしれない)。大抵の場合、俺たちはこういうでっちあげられた大会で誰が優勝しようが気にしない。ただ俺たちスケーターがやっていることのほんの一部を、一般大衆が垣間見ることができる珍しい機会ってくらいのものだ。そこに参加している金儲けしたい企業のことについても同じだ。

Xゲームの第一回目から15年が過ぎ、スケートボードはすっかり大衆に受け入れられて、今じゃ奴らは2016年夏のオリンピックの競技にスケートボードを入れようと躍起になりはじめている。俺たちスケーターがそうなって欲しいと思っているかどうかなんてお構いナシに、だ。そしてはっきり言っておくと、俺たちスケーターはスケートボードがオリンピックの競技になって欲しいなんて思ってない。少なくとも俺はそうだ。



そこでローカルのパークに行き、そこにいるやつらにスケートがオリンピックの競技になることについてどう思うのかを聞いてみた。驚いたことに、ほとんどのキッズたちは賛成のようだった。「エストニアとかの国のスケートがどういうものなのか見られるのは、結構クールだと思うよ」とは俺の友人のオリバー。そのパークでのみんなの考え方は、概して俺が考えていたよりもずっと、スケートがオリンピック競技になることに肯定的だった。若い世代のスケーターたちが、こうしたスケートの未来に対してオープンだってのは中々新鮮な発見だった。しかし、これはオープンなのだろうか、それとも何も考えてないだけなのだろうか。たぶん、キッズたちは実際にスケートボードがオリンピック競技になってしまったら、俺たちスケーターの歴史が、どういう風にでっちあげられてしまうことになるのか、気付いていないんだろう。



90年代の初期から、俺たちスケーターのシーンやクリエイティビティを代表してきたジェイソン・ジェシーというプロスケーターがいるんだが、彼が言っていたこんな言葉を思い出す。

「俺はスケートボードを愛しているんだ。だからスケートボードに死んで欲しい」

最初にこれを聞いたときは意味が分からなかったが、スケートボードのスピリットが変わっていくのを理解するにつれて、このジェイソンの言葉に共感するようになった。スケートボードがリトルリーグみたいになるくらいなら、いっそのことスケートボードは無くなったほうがいい。

今のキッズたちはスケートボードはスポーツじゃないってことを分かっていないのか?キッズたちは、俺たちが変人扱いされてむしろ喜ぶような奴らだってことを、分かってないのか?オリンピック競技にスケートボードが入ってしまうってことは、スケートボードが代表している全てのものに反するものだってことを、分かっていないのか?奴らは分かっちゃいない。なぜならおそらく、スケートボードはもう何か別のものになり始めているからだ。



スケートボードがどんなものになろうとしているにせよ、NBC(アメリカのTV局)とIOC(国際オリンピック協議会)は、今のうちに若い世代の注意を引いておかないと、将来オリンピックの価値と利益を下げることに繋がってしまうってことを理解していて、そのために、スケートボードは今なんとも微妙な立場に立たされている。スケートボードで最も名が知られている「アスリート」であるトニー・ホークは、このスケートボードが立たされている状況に気がついている。「夏の大会に関して言えば、スケートボードがオリンピックを必要としている以上に、オリンピックはスケートボードを必要としているよ。「クール」の要素が欲しいなら、今すぐにでも競技に入れるべきだろうね」


しかし、オリンピックの競技になるためには、その競技は完全に組織化されていなくてはならない。スケートボーダーにとっては関係のない世界だ。スケートボードにはそうした公式組織がないため、IOCは別の組織を使ってスケートボードをオリンピックの競技にしようと画策した。

スケートボードを自分たちのスポーツだと主張する組織のひとつに、ローラースケーターたちで作られたFIRS(国際ローラースポーツ協議会)という団体があった。ローラースケートをスケートボードの公式組織にしてしまうことは、スノーボードの公式組織をスキーの団体にしてしまうようなものだ。そしてそれは2008年の冬季オリンピックで実際に起きたことでもある。スノーボードは冬季オリンピックで大きな成功を収め、新しい観客と大きな利益をもたらしたが、全てがむちゃくちゃで、スノーボーダーたちとIOCの間に激しい対立を生んだ。この結果を受けて、IOCは2016年のオリンピックでスケートボードを競技に入れるために、組む相手を考え直すようになった。


そして今、ローラースケーターの代わりに、あるスケートボーダーたちが俺たちスケーターの公式組織になろうとしている。この組織はISF(国際スケートボード連盟)という名前で、そこに名を連ねている人々の顔ぶれはなかなかのものだ。トニー・ホーク、クリス・ミラー、トッド・スワンク。彼らはスケート業界の主要人物たちだ。そのリストの中に、ひときわISFにスケーター組織としての信頼性を与える名前があった。その人物とは、これまでスケートボードがメインストリームになること、スポーツになること、そしておそらくオリンピックの競技になってしまうことに、誰よりも反対してきた人物、デイヴ・カーニーその人だ。




カーニーは悪名高き(そして最高な)Big Brotherマガジンのライターおよび編集者として、長年カウンターカルチャーのアイコン的存在となってきた。カーニーは彼独特のユーモアと、スケートボードのトレンドやスケートボードを利用しようとする奴らに対する鋭いツッコミで知られている。かつてアメリカのいたるところに安っぽい組み立て式のスケートパークが出来始めたとき、カーニーは明確に反対を表明し、こうしたパークを作っている企業や政治家を名指しで批判してきた。カーニーはスケートボードがオリンピックの競技になることについて、反対の意見を出した最初の人でもある。それだけに、カーニーがISFに参加しているのは、非常に不思議だ。


「俺らが望もうが望むまいが、スケートボードはオリンピック競技になるよ」

スケートボードとオリンピックについての記事の中で、カーニーはこのように書いている。

「俺は嫌だよ。でもNBCとIOCはスケートボードを欲しがってる。どんな方法を使ってもね。もし俺たちスケーターがやらなければ、他にスケートボードの公式組織を名乗る奴らが出てきてやるよ。」

今はなきBig Brotherマガジンの熱心な読者であった俺にとって、カーニーは尊敬するジャーナリストの一人で、俺は何か分からない話があると時々カーニーにメールを送ったりしていた。そこで今回も、ISFについてカーニーにメールで質問を送ってみることにした。


「ISFが俺たちスケーターの公式な団体組織となって、単純にIOCの要求、つまりスケートボードをオリンピック競技にしたいっていう要請を断ればいいんじゃないの?」

カーニーから返信が来た。

「正直な話、俺たちは拒否したんだ。俺たちは今とてもユニークな立場にいて、『もしお前がスケートボードを欲しいのなら、スケートボードのやり方でならいいぜ』って言えるんだ。」


しかし、物事はそう単純じゃない。オリンピックは古い組織だ。スケートボードのような、評価の仕方が難しいアブストラクトなものに合わせて、それまでの堅苦しいオリンピックのジャッジのシステムを変えるのは難しいだろう。IOCがスケートボードをありのままの姿のまま、オリンピックの競技として成立させるために、どのように変わっていくのか見ものだ。

こうなると、他のISFの幹部の中の、スケーターではないメンバーのことが気になってくる。特に取締役のゲイリー・リアムの動機が知りたいところだ。ゲイリー・リアムはCamp Woodwardというサマーキャンプ施設のオーナーで、子供たちはそこで夏休みにスケートボード、BMX、ローラーブレード、体操、チアリーディングなどの活動に参加する。

リアムについて、そして彼がISFに参加していることについてのいくつかの記事を読んだが、その中に彼や彼の動機について否定的に書かれたものがあった。その記事では、IOCからスポーツ振興のために巨額の金がISFに流れるだろうということ、そしてリアムが所有するWoodwardへの参加者も確実に増えるだろうということが書いてあった。こうした記事を読むにつれて、自分の中で疑念が出てきた。


だが、カーニーに話を聞いて、リアムの動機について少し安心できるようになった。

「俺はゲイリー(リアム)のことをよく知ってるから言えるけど、彼はスケートボードをレイプしようとなんて考えてないよ」

「長年サマーキャンプを開いて子供たちがスケートできる場所を提供してきているし、実際よくやっているよ。彼はもっと大きな絵を描いているんじゃないかと思うんだ。スケートボードと、それが子供たちに与える独立心やクリエイティビティ、自信なんかの価値についてね。」


実際にリアムと話がしたいと思いカーニーに相談すると、彼は電話でリアムと話せるようにしてくれた。そこでリアムから、今まで自分では思いもよらなかった話を聞かされた。アメリカでは、スポーツに特に政府から補助金が出たりはしないが、他の国ではそういったお金があるそうだ。そしてスケートボードがオリンピック競技になれば、そうしたアメリカ以外の国のスケーターたちにとって大きな恩恵があるという。

例えば、オリンピックから得たお金で、エストニアなんかにもスケートパークが沢山できるようになる。リアム自身はスケーターではないけれども、俺たちスケーターがやっていることのクリエイティブな部分を理解し、それを守っていくべきだと考えている。スケートボードがオリンピック競技になることで彼が一番心配しているのは、フィギアスケートや体操のように、オリンピックの古臭い堅苦しい採点方法によって、スケートボードのクリエイティビティが殺されてしまうことだ。リアムは、オリンピック委員会には、スケートボードは他のスケートコンテストと同様の採点方法を取らせ、体操やアイススケートのような採点方法にはさせない、ということを話してくれた。リアムや他のISFのメンバーたちが願っているのは、「勝者と敗者」に分けるオリンピックのメンタリティの中で、スケートボードのクリエイティブな精神を保つことだ。


そこに金が生まれている限り、スケートボードを利用して、パッケージ化し大儲けしようと企む連中は出てくる。そして間違いなく、将来オリンピックはスケートボードを競技に加えることになるだろう。それが2016年か2024年か、それともその後になるとしても。最悪だ。しかし、デイヴ・カーニーやトニー・ホークのような人たちがいて、スケートがオリンピック競技になることのダメージを最低限に食い止めようとしているのを知って、俺は少しだけ安心できるようになった。まだ俺たちには希望があるのかもしれない。



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上の記事が出たのが2012年9月4日。

で、約一年後の2013年10月22日にこの件の情報が更新されました。

元記事:
http://www.jenkemmag.com/home/2013/10/22/the-push-for-skateboarding-the-olympics-continues/

ISFからこんな動画が出てました。今はISFのHPから削除されてますが(たぶん苦情が半端なかったんだと思う)、Vimeoに残ってます。



ひどい。へぼい。ダサい。ありえん。
なんすかこれは。

しかも上の記事だとISFにはトニー・ホーク、クリス・ミラー、トッド・スワンク、デイヴ・カーニーらが関わってると書かれていますが、サイトを確認しても彼らの名前はありません。

で、役員のページを見てみると、はっきり言って誰やねんお前ら状態です。

勝手にオリンピック競技にされちゃう前に、我々もいろいろと知ってないとマズイかもですね。